県内有数のイチゴ産地として知られる下伊那郡喬木村で、恒例のイチゴ狩りが今年も人気を集めている。18農家と1法人で構成する「いちご狩り受入(うけいれ)農家」が実施しており、それぞれのビニールハウスには真っ赤に熟したイチゴがたわわに連なる。19日も地元や中京方面から来場があり、旬の味覚を楽しんでいた。
原一(ひとつ)さん(65)の「山木屋農園」では、甘みと酸味のバランスがいい「紅ほっぺ」など主に3品種を栽培。もぎたてを口に運ぶと、心地よい歯触りとともにみずみずしい果汁が広がる。試験栽培している白い果肉のイチゴもあってバリエーションを楽しむことができ、来園者は「おっきい」「すごい甘い」と話しながら、次々とイチゴを頬張っていた。
同村でのイチゴ狩りの受け入れは、シーズンの終わりにハウスを地元住民に開放したのがきっかけで、1987(昭和62)年にスタート。今年は1月7日に始まったが、週末に悪天候が多かった影響などで出足はいまひとつという。原さんは「大きさも良く、味も間違いない。これからに期待したい」と話していた。
5月19日まで。問い合わせや予約は村たかぎ農村交流研修センターの専用回線(電話0265・48・0602)へ。