佐久市のJR佐久平駅新幹線改札口隣に31日、同市岩村田にある鼻顔(はなづら)稲荷神社の絵馬奉納所ができた。同駅が受験シーズンに合わせ、通学途中や受験に向かう際にお参りしてもらおうと、2004年に開設し、12回目。初日は宮司の武者邦彦さん(70)が神事を行い、地域の受験生たちの合格を祈った。
奉納所に置かれた赤い鳥居は駅員たちの手作り。「合格祈願」と書かれた大きな絵馬に、願い事を書いた絵馬を結び付けることができる。絵馬は500個用意した。小海線で列車の滑り止め用に使っている砂を入れたお守りも作り、無料で配布している。
駅を訪れた北佐久郡御代田町の近藤利子さん(73)は、大学受験を控える孫のために手を合わせ、「通学路で祈れるのは受験生の励みにもなるのではないか」。佐久平駅営業主任の西沢和之さん(59)は「一生懸命勉強した成果を思い切り出す助けになれればうれしい」と話していた。
奉納所は3月6日まで。願い事を記した絵馬は同7日に同神社に奉納される。