立山町の委託を受けて千葉工業大がデザインした風呂敷の発表会が15日、町役場であり、学生5人と検討に携わった町民4人が舟橋貴之町長に披露した。朝もやに覆われた荘厳な立山、山々から農地へと流れる豊かな水、四季の立山連峰とライチョウ-の3種類を千枚ずつ製造。特産品を包むものとして、町をPRするイベントや町内の商店などで活用する。
統一したデザインで立山町を印象付けようと企画。千葉工業大の赤澤智津子教授と学生、公募の町民、町職員、富山北部高生らによるワークショップを昨年秋に開き、出された案を学生が具体化した。
町民は「町を見直すことができた」「町民の誇りをPRしたい」などと思いを語り、学生リーダーの小田彩花さん(4年)は「とても満足している」と話した。
風呂敷と併せて同大が委託を受けている町特産ラ・フランスジュースのミニ容器のデザインも報告された。町は観光客が手軽に味わえるよう、既存の1リットル、200ミリリットルの瓶に加え、125ミリリットルの製造を計画。学生は農家への取材を踏まえて検討してきた。
摘果(てきか)や袋がけなどの作業を紹介するラベル6種類で駅ごとに違う瓶を置く案、ラベルの両面を使ったデザイン、瓶を詰める箱に立山連峰の山並みが現れる仕掛けなど13案が示された。舟橋町長は「想像を上回る素晴らしいアイデアばかり。皆さんに見てもらいたい」と、絞り込みに向けて展示会を企画する考えを示した。