飯田市南信濃和田の遠山川右岸に植わる約200本の河津(かわづ)桜が咲き始めた。24日は春の柔らかな日差しを浴びた花びらがピンクに輝き、訪れた人たちの目を楽しませた。
遠山郷観光協会によると、今年は例年より数日遅い21日に標準木が開花。見頃は今月末になる見通しだ。下伊那郡天龍村神原から友人と2人で桜を見に訪れた島崎君子さん(77)は「青空にピンクが映えてきれい。春がくるのを心待ちにしていた」と、花を見上げながら散策を楽しんでいた。
対岸にはソメイヨシノも約70本植わる。河津桜が満開になるころに咲き始め、一帯は春本番の雰囲気に包まれる。