新品種の名称を発表する石井知事(中央)。同席者は左から伊藤孝邦県JA中央会長、森さん、室井さん、登坂選手=都内

新品種の名称を発表する石井知事(中央)。同席者は左から伊藤孝邦県JA中央会長、森さん、室井さん、登坂選手=都内

富山県 グルメ 特産

新富山米の名前は「富富富(ふふふ)」

北日本新聞(2017年3月27日)

 県は26日、2018年にデビューする富山米の新品種(系統名・富山86号)の名称を「富富富(ふふふ)」に決めたと発表した。富山が誇る水、大地、人の三つの「富」と、食べたら「ふふふ」と幸せな気分になる極上のおいしさを表現した。文字が持つ縁起の良さや、並べた際のデザイン性の高さも重視した。近く農林水産省に品種登録を出願する。

 都内のホテルで名称発表会を開き、石井隆一知事がネーミングに込めた思いを説明した。「富山の豊かさと、子どもがご飯を頬張ってにっこりするイメージが伝わる。コシヒカリを超える品種として人気が出ることを確信している」と語った。富山市出身の書家、森大衛さんが揮毫(きごう)した。

 富山米の応援団として、県出身の女優、室井滋さんとリオデジャネイロ五輪女子レスリング金メダリストの登坂絵莉選手が駆け付け、「富富富」を試食した感想を語った。

 室井さんは「『ふふふ』という読み方はかわいいし、すっきりした味で食べ飽きない。新感覚のお米」と評し、登坂選手は「金メダル級のおいしさ」とアピールした。

 名称は、昨年10~12月に実施した公募で集まった延べ9411点のアイデアから選考。有識者でつくる名称検討部会で絞り込んだ約10の候補の中から、県が最終決定した。

 新品種は、高温や病気に弱く、倒れやすいコシヒカリの短所を克服し、おいしさを最大限に引き出したのが特徴。今年は県内23カ所の計7ヘクタールで試験栽培し、首都圏などで先行販売する。デビューを迎える18年は最大千ヘクタールで5千トンの生産を目指す。

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