木曽郡木曽町福島の旧中山道などで23日夜、重さ約400キロの木製みこしを、縦に横にと豪快に転がす「みこしまくり」があった。22日に始まった水無神社例大祭の見せ場で、みこしが地面にたたきつけられると地響きがし、沿道に詰め掛けた人たちから大きな拍手が起きた。
兄弟がみこしを運んだという言い伝えにちなみ、担ぎ手たちは「宗助、幸助」と掛け声を上げ、みこしを何度も転がした。とりわけ、縦方向に転がす「縦まくり」では、ドカッと一段と大きな音が響き、見物客から「おー」と歓声が上がった。
東京都世田谷区のトリマー原田恵理さん(32)は、祖父が木曽町在住という縁で夫婦で訪れ初めて見物。「迫力満点。ほかでは見られない祭りです」と笑顔だった。