飯田市仲ノ町にある紅梅の古木の花が見頃を迎え、周囲に甘い香りを漂わせている。晴れた15日は、青空に濃いピンク色の花が映えた。なまこ壁の土蔵を背景に、趣ある姿を見せた。
飯田城主だった堀氏ゆかりの梅とされ、樹齢は推定約400年。世話をしている同市江戸町の加納智恵子さん(83)は「老いてなお新芽を伸ばして花を咲かせる姿に、不思議な力を感じる。心がうきうきするような、元気と希望を与えてくれます」と話した。
花は10日ごろに咲き始め、ここ数日の暖かさで一気に咲きそろってきた。加納さんによると、今月いっぱいは楽しめそう。