町内を練る6台の曳山=七尾市田鶴浜町

町内を練る6台の曳山=七尾市田鶴浜町

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七尾・田鶴浜で住吉大祭

北國新聞(2018年4月29日)

 戦国時代の武将長連龍(ちょうつらたつ)が田鶴浜に居を構えたことを祝って始まったと伝わる、七尾市田鶴浜町の住吉神社の春季例祭「住吉大祭」は28日、同町で行われ、6台の曳山(ひきやま)が町内を勇壮に練った。今年は連龍没後400年に当たり、奉賛会や曳山を運行する壮年会は「これからも長く続く祭りとなるように」との願いを込めて山(だ)車(し)を曳いた。
 日中に住吉神社で神事が行われ、奉賛会員や氏子、壮年会員らがおはらいを受けた。奉賛会の中村康夫会長が長家の領地となったことで田鶴浜が発展、祭りが盛大に営まれてきたとし、「担い手は減ってきたが、団結を高めてほしい」と氏子ら住民に呼び掛けた。
 神事に続き、花がさと人形で飾られた6台の曳山が連なって神社を出発、太鼓と鉦(かね)を鳴らして町内を巡った。先頭を務めた中町支部の上島一晃支部長は「400年は通過点。後世に伝えなければいけない」と感慨深げな表情を浮かべた。
 田鶴浜木遣り音頭・祭り太鼓保存会の指導を受ける田鶴浜保育園、あかくらこども園の年長児が、神社で練習の成果を披露した。太鼓に合わせて「ソーラーエー ヨイヤーナー」の元気な掛け声を響かせた。
 長年、園児を指導する井上茂さんは「祭りの楽しさを子どもに伝え、祭りの担い手に育ってほしい」と期待を込めた。子ども向けの曳山体験も行われた。
 午後7時からは曳山に明かりがともり、一行は祭りの終わりを惜しむように神社へ歩みを進めた。住吉大祭は1580(天正8)年に長連龍が織田信長から鹿島半郡(はんごおり)を拝領して田鶴浜入りした際、住民が山車で出迎えたのが起源と伝わる。

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