氷見市地域おこし協力隊の北村知佳さん(45)が今夏、綿をつむいで糸を作る初めてのワークショップを市海浜植物園で開いている。自身で綿の栽培も市内で手掛けており「素材の魅力やものづくりの楽しさを伝えていきたい」と話している。
ワークショップは、海浜植物園が9月2日まで開いている「親子ふれあいまつり」で行っている「ものづくり体験教室」の一つ。期間中の毎週水曜午前10時~午後3時に、同園1階で実施している。
綿にブラシをかけて繊維の向きを整え、こまのような道具を回転させて糸をつむぐという内容。北村さんは「この糸を織ることで次は布になる。昔からある手仕事の面白さを伝えていきたい」という。
北村さんは高岡市出身で、氷見市の協力隊員2期生。素材となる綿の栽培は同市上田など4カ所で行い、土壌の性質に合わせて種類を変えて取り組んでいる。天候などに悩まされて難しい面もあるが、秋の収穫を目指すという。
隊員としての任期は本年度末までで、その後は市内での起業を目指す。「工房を開くなど、ものづくりに関わる仕事をしていきたい」と話す。