赤松小三郎のかかし(右)を見つめる飯田さん

赤松小三郎のかかし(右)を見つめる飯田さん

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ふたりの先生、知って 上田「稲倉の棚田」近くにかかし

信濃毎日新聞(2018年8月29日)

 上田市古里の飯田きみ子さん(68)が、幕末にいち早く議会政治を提唱した旧上田藩士・赤松小三郎(こさぶろう)(1831〜67年)と、「赤松小三郎顕彰会」元会長の故・伊東邦夫さん(上田市)のかかしを作った。4月に2人を取り上げたドキュメンタリー映画「上田の風ふたりの先生」を見て制作意欲をかき立てられた。併せて作った12体のかかしと共に、市内の「稲倉の棚田」近くのあずまやに稲刈りの時季まで飾っている。

 勝海舟に師事した赤松は、京都で薩摩藩士らに西洋式の兵法を教えたり、議会政治の提案など国の在り方を論じた「建白七策」を提出したりしたことで知られている。赤松を研究した伊東さんは2003年に顕彰会を立ち上げ、昨年3月、82歳で亡くなった。

 飯田さんは、5年ほど前に市内の赤松小三郎記念館で伊東さんの説明を聞いたことがある。4月に映画を見て「2人の功績を伝えようとする関係者の熱意を感じた」。リンゴをカラスなどから守るために約40年前からかかしを作ってきた飯田さんは、写真などを基にかかしを仕上げた。赤松や伊東さんの功績についての説明文を取り付けた。

 飯田さんは「かかしをきっかけに赤松や伊東さんのことを知ってもらえたらうれしい」と話している。

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