伊那市ますみケ丘の農産物直売所「グリーンファーム」で29日、伊那谷産マツタケの入荷が本格的に始まった。この日は市内産の約40本、計1・5キロが入り、長さ20センチほどの立派なマツタケも。早速、県外の料亭に出荷された。
お盆前から1、2本程度入荷する日があり、本格入荷の始まりは例年並みという。直売所青果部長の宮下道久さん(62)は「昨年は出来が悪かったので豊作を期待します」。宮下さんが包装を剥がすと、買い物客が集まって秋の味覚に鼻を近づけていた。
今夏の酷暑について、県林業総合センター(塩尻市)特産部の担当者は「マツタケの生育にどう影響するか分からない」と説明。「雨が多く降るなど条件がそろえば、9月下旬から10月上旬にかけて収穫のピークを迎えるのではないか」とみている。