11人が力を合わせて造った初めてのシードルを紹介する3期生たち

11人が力を合わせて造った初めてのシードルを紹介する3期生たち

長野県 上田・小諸

ワイン醸造講座3期生、感謝のシードル 東御のひょう害リンゴ活用

信濃毎日新聞(2018年8月30日)

 東御市でワイン醸造の技術を学ぶ栽培醸造経営講座「千曲川ワインアカデミー」を2017年度に受講した11人が、ひょうの被害を受けた同市のリンゴなどでシードル(発泡酒)を造った。講座は同市和(かのう)のワイナリー「アルカンヴィーニュ」が開講しており、11人は3期生の仲間。地域に恩返しをしようとの試みで、シードル造りは今後も続ける。

 県内外から11人が集まったのは17年の春。間もなく、同市を含む県内の広範囲でひょうが降った。味わいに遜色がなくても、傷があるだけで格安で売られ、加工用に回される現実を目の当たりにした。東御での学びを生かし、役に立てることはないか―。その答えがシードル造りだった。

 3期生らは、被害を受けたリンゴなど1トンを原料に、アルカンヴィーニュにシードル醸造を委託。作業には3期生も携わった。

 3期生が造るワインやシードルは、フランス語で「第三」を意味する「トロワジエーム」の名前で売り出す計画で、今回のシードルが第1弾の商品だ。3期生代表の米倉利典さん(52)=東御市=は「東御にもまだワインやシードルを飲む習慣がない人がいると思う。まず地元の人に気軽に飲んでほしい」と話す。

 シードルは1本750ミリリットル入りで1900円(税込み、送料別)。店舗販売はしていない。購入、問い合わせは米倉さん(電子メールcontact@thegrainary.net)へ。

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