第11回南信州獅子舞フェスティバル(実行委主催、信濃毎日新聞社など共催)が21日、飯田市中心市街地を会場に開かれた。囃子(はやし)を奏でる屋台を大きなほろで覆った飯田下伊那地域伝統の「屋台獅子」や神楽獅子、太鼓など計28団体が集結。昨年は雨で屋内開催となったが、今年は雲一つない秋晴れの中で勇壮な舞を披露した。
出演団体は市街地の六つの演舞ポイントを回って演技。屋台獅子の一つ「切石獅子舞保存会」が囃子に合わせて左右に獅子頭を動かし、観客に向かって勢いよく突進すると、会場に大きな歓声が湧いた。獅子舞に人形劇やダンスなどを組み合わせた初登場の「南信州天昇オロチ」も人気で、獅子舞の屋台から大きな竜のようなバルーンの「オロチ」が現れる場面を子どもたちが興奮気味に見入っていた。
会場には信濃毎日新聞社のマスコットキャラクター「なーのちゃん」と多目的広報車「なーのちゃん号」も訪れ、記念新聞の発行などで盛り上げた。