大町市で地元の水を使った地ビール醸造所の設立を目指す北アルプスブルワリー(大町市)は20日、市内で記者会見を開き、主力商品となるビールの瓶のデザインや、醸造所のイメージ図を公開した。年内に着工し、来年5月のプレオープン、7月の本格稼働を計画している。
JR信濃大町駅近くの商店街に建設予定の醸造所は、木造平屋一部鉄筋コンクリート造りで、床面積は約200平方メートル。生ビールを提供する店舗を併設し、工場設備を見ながら気軽にビールを楽しめる。初期投資は約1億円。このうち5%は市の助成金を受ける予定。瓶ビールを外販し、宿泊施設や飲食店、スキー場など県内外に出荷する。
主力の商品名は「氷河」の予定で、市内の北アルプス鹿島槍ケ岳のカクネ里雪渓が今年1月に氷河と認められたことを受けて命名した。チェコ発祥の「ピルスナー」に近い味わいを目指すという。
同社取締役が醸造責任者に就く予定。3〜5人の新規雇用を見込む。氏家太郎社長は「氷河のイメージを体現し、地域を発信するビールを造りたい」と話していた。