高さ約3・2メートルの「俵富士」が出現―。飯島町で米俵を担ぎながら走る25日の「米俵マラソン」を前に、実行委員会が21日、町文化館で本番で使う俵を三角形に積み上げた。過去最多の901人がエントリーし、計402個を用意。大会を機に大相撲の土俵の俵作りも担うようになり「参加者に感謝を伝えたい」と本番の準備を進めている。
大会は町をアピールしようと始め、6回目。俵は町内の南信州米俵保存会の4人が作った。砂などを入れて重さ1、3、5、10キロにし、実行委員らが重い順に慎重に積んだ。コースは最長10キロで、完走すると担いだ俵と同じ重さの町内産米がもらえる。
わら細工職人が減る中、大会での経験を見込まれて作るようになった大相撲の土俵用の俵は、開催中の九州場所から本場所でも使われている。マラソン用と並行して作ったといい、大会事務局の酒井裕司さん(43)は「俵が間に合ってほっとした」と話した。