豆腐を試作する青木さん=21日、伊那市高遠町

豆腐を試作する青木さん=21日、伊那市高遠町

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「立春大吉豆腐」で福招いて 伊那の豆腐店が販売へ

信濃毎日新聞(2019年1月22日)

 春を先取りして、手作りの豆腐で祝おう―。伊那市高遠町山室の豆腐店「まめや」は立春の2月4日、「立春大吉豆腐」と銘打った豆腐を販売する。山室地区産の大豆を使った木綿豆腐と、県内産青大豆の薄緑色が特徴の「青豆ざる豆腐」の2種類を用意。経営する青木智さん(39)が21日、ざる豆腐を同店で試作し、にがりの量や食感を確かめた。

 白い豆腐は縁起がいい―という言い伝えにちなんで毎年実施。同店は、添加物を使わず、かまど炊きで豆腐を製造している。青木さんは「昔からの作り方で時間はかかるけれど一番おいしい」。通常の豆腐作りでは収穫してから半年から1年たった大豆を使うが、大吉豆腐は昨年11月に収穫したものを使う。油分が多く固まりにくく、にがりの量の調整が難しいが、新鮮な味わいになるという。

 21日は約3キロの青大豆を使ってざる豆腐を作った。青木さんは「香りや固まり具合も上出来。うっすらとした緑が春らしい」と話していた。

 午後2時から同市日影の井田屋酒店前で販売する。木綿豆腐は約90丁用意し、500円(税込み)。約60丁準備するざる豆腐は800円(同)。問い合わせはまめや(電話0265・96・7710)へ。

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