平岡ダムのダムカード。形式や堤の長さ、総貯水容量といった各種情報が載っている

平岡ダムのダムカード。形式や堤の長さ、総貯水容量といった各種情報が載っている

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平岡ダムのダムカード 2月1日から天龍で配布

信濃毎日新聞(2019年1月31日)

 中部電力(名古屋市)は、天龍村の平岡ダムの写真や特徴を紹介する「ダムカード」を作り、2月1日から村観光施設「龍泉閣」で配布を始める。中電によると、平岡ダムは高さ62・5メートル、総貯水容量約4200万立方メートルで、同社が運用する水力発電用ダムとしては県内で最大。村もカードの配布を機に愛好者らへの発信を検討する。

 平岡ダムは、重力式コンクリートダムとして1940(昭和15)年に本体が着工。太平洋戦争中の工事では、強制連行された中国人や連合国軍捕虜らが過酷な労働を強いられた歴史がある。52年に完成した。

 カードは6・3センチ×8・8センチで、裏面に天竜川の蛇行した地形を生かして発電所へ水を落とす地下の導水路(約440メートル)が設計されたことなどを解説。県天然記念物の渡り鳥ブッポウソウの飛来地であることも紹介した。

 龍泉閣はダムから約2キロ。2階フロントで午前6時半〜午後8時に受け取ることができる。村地域振興課の後藤浩二課長は「ダムを望む場所を撮影場所として確保するといったことを考えていきたい」と話している。

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