北陸新幹線敦賀開業に向けたJR芦原温泉駅周辺整備計画で、福井県あわら市は2月19日、駅西口に建設する立体駐車場のデザイン案を明らかにした。市内で盛んに作られた瓦、鉄をイメージ、駅舎の外観との一体感も醸し出している。
同日開かれた市会全員協議会で理事者が説明した。駐車場は3階建てで約300台規模を見込んでいる。事業には県内外の7社が応募。学識経験者ら6人で構成する選定委員会が▽使いやすさ▽安全性▽駅舎と一体化したデザイン▽県産材使用の有無-などを審査、藤田建築設計事務所(福井市)に決めた。
同社の提案では、外壁に瓦のタイルを使用。木製格子が配置された駅舎デザインとの一体感を考え、外装には木の風合いを感じさせるアルミ製のルーバーを取り入れた。
今後、デザイン案を基に実施設計を行い2020年度に着工する。同年度内に完成、新幹線開業に先立って供用を開始する。総事業費は約7億7千万円。