首都圏から修学旅行を誘致するため、北陸3県などが開催した旅行会社向け説明会=4日、都内のホテル

首都圏から修学旅行を誘致するため、北陸3県などが開催した旅行会社向け説明会=4日、都内のホテル

富山県 北陸新幹線

旅客堅調、修学旅行も増加 北陸新幹線開業丸4年

北日本新聞(2019年3月14日)

 14日で開業から丸4年となる北陸新幹線の利用者数が堅調に推移し、開業4年目は1年目に次ぐ840万7千人が利用している。首都圏からのアクセス向上によって、富山県をはじめ北陸を修学旅行の行き先に選ぶ動きも拡大。これまで行き先は関西ばかりだったが、新年度には県が把握しているだけで千葉、埼玉両県の10校約1600人が北陸を訪れる。関係者からは「北陸に目が向き始めた」と期待の声が上がっている。

 全国修学旅行研究協会(東京)によると、2017年度の公立中学校の修学旅行先で最も多いのが45・8%の近畿。次いで関東が23・2%、九州が8・5%で、北陸は0・2%と最も少なかった。関東の中学校の行き先の内訳を見ると、近畿が2173校で、北陸は8校となっている。

 北陸3県とJR西日本、北陸経済連合会は15年の北陸新幹線長野-富山・金沢開業を機に、首都圏からの修学旅行誘致のプロジェクトをスタートさせた。毎年、旅行会社の担当者を北陸に招いて視察旅行を実施したり、都内で旅行会社向け説明会を開いたりして北陸の見どころをPRしている。

 今月4日に都内のホテルで開催した説明会には、首都圏の65社の担当者が参加。自然や歴史文化を体験したいという学校側のニーズを受け、富山からは黒部川のラフティングツアーのほか、農業や釣りを体験できる「民泊」が氷見市や南砺市、朝日町で可能なことなどをアピールし、モデルコースも提案した。

 これまでの誘致活動を踏まえ、JR西は新年度から、修学旅行を対象とした特別な割引料金を、新たに北陸新幹線に適用することにした。割引制度の導入に加え、京都をはじめ関西エリアへの訪日旅行者が急増し、宿泊施設が確保しにくい状況となっていることから、今後はいっそう、関西から北陸に切り替える学校が増えるとみられている。

 富山県観光振興室の担当者は「受け入れ可能な民泊の数を増やしていくなど、県内の態勢整備を進めていかなければならない」としている。

 新年度には、割引制度を活用し、千葉、埼玉の10校が北陸を訪ねることが決まっている。千葉市大宮中は前年までの長野県から富山、石川両県に変更。千葉利郎校長は「北陸へのアクセスが良くなったことが大きい。歴史文化、自然という学習素材もそろっている」と説明した。

 同じく長野から富山、石川に変えた千葉市高浜中の天野良介校長は「北陸は魅力的な上、割引も大きい。子どもたちには地元の人との温かなつながりを体験してほしい」と語った。 

■乗車初の前年超え

 JR西日本によると、北陸新幹線開業4年目(2018年3月14日~19年2月28日)の利用者数は、開業1年目の897万7千人に次いで2番目に多かった。前年より増えたのは初めて。前年同時期と比べ13万1千人(2%)増え、在来線特急時代との比較では約2・8倍の利用者数となった。

 月別では18年3、5月、19年2月を除いた9カ月で前年を上回るか同程度となった。18年9月は7%増の76万7千人、同12月は5%増の72万3千人が利用。利用者数は上越妙高―糸魚川間で算出した。

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