ユネスコエコパークの「移行地域」に含まれる見通しになった川上村の廻り目平(まわりめだいら)キャンプ場=17日午後

ユネスコエコパークの「移行地域」に含まれる見通しになった川上村の廻り目平(まわりめだいら)キャンプ場=17日午後

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「甲武信地域」エコパーク 川上村対象、県内3カ所目

信濃毎日新聞(2019年5月18日)

 文部科学省は17日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問委員会が長野、埼玉、東京、山梨の4都県にまたがる甲武信ケ岳(こぶしがたけ)(2475メートル)周辺地域を生物圏保存地域「エコパーク」に登録するよう勧告したと発表した。長野県内は南佐久郡川上村南東部が対象。勧告は尊重されるのが通例で、6月17〜21日にパリで開かれる国際会合で登録が正式決定する見通し。勧告通り登録されれば、長野県内では志賀高原(長野、群馬)、南アルプス(長野、山梨、静岡)に続き3カ所目となる。

 名称は「甲武信ユネスコエコパーク」となる見込み。登録対象は、2千メートル級の山が連なる山岳地帯から埼玉県秩父市や山梨県甲州市の市街地までを含む約19万ヘクタール。うち長野県内は秩父多摩甲斐国立公園を中心とした9716ヘクタール。

 エコパークは長期的に自然環境を保全する「核心地域」、核心地域を保護しつつエコツーリズムなどに利用する「緩衝地域」、人が暮らし自然と調和した発展を目指す「移行地域」で構成。川上村内の核心地域は甲武信ケ岳山頂付近のほか山梨県境の金峰山も含み、シラビソやコメツガなどの針葉樹林が広がる。移行地域には畑や住宅地、キャンプ場などがある。

 勧告は、登録対象地域が主要な河川の水源域になっていると強調。絶滅危惧種のチョウなど多くの希少な生き物がすみ、木材や果樹、レタスなどの高原野菜の生産地でもあることや生物多様性の保全に向けた研究活動も評価した。

 同村の藤原忠彦村長は「登録勧告は喜ばしい。これをきっかけに県境を越えて観光や自然保護を連携していきたい」と話している。

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