日本画の会場で県外審査員の渡辺さん(中央)の講評に聞き入る来場者=県民会館

日本画の会場で県外審査員の渡辺さん(中央)の講評に聞き入る来場者=県民会館

富山県 祭り・催し

県展開幕、6部門に意欲作737点 県民会館

北日本新聞(2019年6月2日)

 県の美術公募展「第74回県展」が1日、県民会館で開幕した。日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真の6部門の入賞・入選作と会員作品の計737点を展示。出品者が長年磨いてきた感性や技を注ぎ込んだ意欲作に美術ファンが見入った。7日まで。

 今回は一般の応募が915点で、2年連続で千点を割り込んだ。出品者が高齢化し応募数は減少傾向にある一方で、入賞・入選作にはベテランの経験が伝わる力作や、年齢を感じさせない創作意欲にあふれたものが目立つ。

 初日は各部門の会場で県外審査員が講評した。日本画では日展理事の渡辺信喜さん(京都)が一点一点を解説。キュウリを題材にした入選作の前では「強調された葉に対して実が弱い。実の生命力を表せるといい」と語り、冬の大木を描いた入選作については「木に積もった雪をもう少し柔らかく表現すると幹が引き立つ」とアドバイスした。細部にわたる助言を今後の創作に生かそうと、メモを取る人の姿があちこちで見られた。

 開会式もあり石井隆一知事があいさつ。関係者がテープカットして開幕を祝った。

 入場無料。2日午後1時から県内審査員の作品解説がある。県や県美術連合会、県芸術文化協会、北日本新聞社などでつくる実行委員会主催。

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