循環型農業の推進を目指す「合同会社ぐるる富山」(小矢部市下川崎)は、小矢部ブランドの卵をたっぷり使った完全無添加のバウムクーヘン「ぐるるばあむ」の第2弾を開発した。小麦粉の代わりに日本一の生産量を誇る市内産のハトムギ粉を使い、香ばしさや食べ応えがアップ。関係者は「お土産にぴったりで、小矢部の卵とハトムギをPRしたい」と意気込む。
合同会社ぐるる富山は2015年に小矢部市内の稲作や養鶏の農業者4人で設立。同市は養鶏が盛んで、飼料用米を使った卵の生産や鶏ふん堆肥を活用する循環型農業が特色だ。
ぐるる富山は県内外で進めようと、飼料用米で育った鶏のふんを完熟発酵させた小矢部ブランドの有機堆肥「ぐるるパワー」を作るなどの活動に取り組んでいる。
ぐるるばあむは、バウムクーヘンが循環型農業の象徴になるとして2017年に開発した。「小矢部の米(my)たまご」と県産の米粉を使い、黒部市の専門店が製造。道の駅メルヘンおやべや三井アウトレットパーク北陸小矢部の地場物産店で取り扱っている。
第2弾は地元の農産物を最大限に生かすため、小矢部ブランドでもある「ハトムギ」を使用。第1弾のぐるるばあむをベースに、ハトムギ粉を小麦粉の代わりとし、しっとりとした第1弾とは違った食感が楽しめる。価格は1500円で、近く本格的に販売を始める。
今後も新たな商品開発に取り組む予定で、代表社員の大西義孝さんは「小矢部産のものでおいしいものを作りたい」と意気込んでいる。