色とりどりの光や映像を用いた作品を見て、触れて、参加する企画展「魔法の美術館」が7月19日、福井県の福井市美術館で始まった。暗い空間の中で、鑑賞者の姿が大画面に映し出されたり、自分の影が形を変えて動きだしたりと、魔法のようなアートが楽しめる。
絵画などの鑑賞とは違った感覚で作品と接し、自らの五感を活用して体験してもらおうと企画。国内外で活躍するアーティストたちが「光のイリュージョン」を仕掛けた。
容器にピンポン球を投げ入れると、水の波紋のように光が広がる作品、テーブルに手をかざしてつくった影絵が動きだす作品、何も書かれていない冊子を開くと、星座のキャラクターが映し出される作品など、計16作品が楽しめる。
この日は、同市の認定こども園花園の5歳児20人も訪れ、光のアートに歓声を上げていた。園児の一人は「全部楽しい」と興奮気味だった。企画展は9月1日まで。