虫干法会でふすま絵や陶芸品を見学するツアー参加者ら

虫干法会でふすま絵や陶芸品を見学するツアー参加者ら

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貴重な宝物を公開 城端善徳寺で虫干法会

北日本新聞(2019年7月23日)

 南砺市の城端別院善徳寺で22日、伝統行事の虫干法会(むしぼしほうえ)が始まり、所蔵の宝物が虫干しを兼ねて公開された。28日まで。
 1万数千点あるとされる宝物の一部を展示した。御広敷(おひろしき)の間では、親鸞の著作を色紙に木版印刷した本「三帖色紙和讃(さんじょうしきしわさん)」を展示。周りに金銀箔を施した美麗な装飾で、民藝(みんげい)運動を創始した柳宗悦(むねよし)がこの部屋で思想の集大成「美の法門」を執筆した際に大きな影響を与えたという。

 江戸時代前期の絵師、狩野探幽の軸や、加賀藩から伝わる蒔(まき)絵の見台など数々の逸品を展示している。

 蓮如や聖徳太子の生涯を伝える絵解きも行われ、参拝者が耳を傾けた。絵解きや法話は毎日行う。


■歴史と人気の味を満喫 本社バスツアー
 北日本新聞となみ野バスツアー「お寺の宝物拝見と空中カフェを楽しむ旅」は22日行われ、参加者86人が南砺市の名刹(さつ)や小矢部市のクロスランドタワーを訪れ、砺波地域の魅力に触れた。

 南砺市の井波別院瑞泉寺で、伝統行事の太子伝会(たいしでんえ)を見学し、聖徳太子の一生を紹介する絵解き説教を聞いた。門前の八日町通りも散策し、井波彫刻の工房が立ち並ぶ石畳の道を歩いて情緒を満喫した。

 昼食は寺でお斎(とき)を取ったり砺波市庄川町金屋の「鮎の里」でアユ料理を味わったりした。

 南砺市大窪(城端)の大福寺で民藝(げい)品を鑑賞。城端別院善徳寺では同日始まった虫干法会で収蔵品を見学した。射水市出身の日本画家、故・郷倉千靱(せんじん)さんが手掛けた18枚のふすま絵「花鳥風月図」など数々の逸品を間近で鑑賞した。

 小矢部市のクロスランドタワーで「空中カフェ」を訪れ、人気店のスイーツや地上100メートルからの眺めを楽しんだ。

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