信州うえだ農協(本所・上田市)が打ち出したブランドリンゴ「真田RED(レッド)アップル」のジュースを使ったチキンカレーが今月、全日空(ANA)国際線の一部路線で提供されている。上田商工会議所が機内食の開発などをするANAグループ会社に売り込んで実現した。
真田REDアップルは秋映、シナノスイート、ふじの3種類で、同農協青年部の農家10軒ほどが生産する。今回の機内食「長野県産リンゴ風味スパイシーチキンカレー」では、ふじのジュースに漬けた鶏もも肉をソテーしている。東南アジアと南アジア路線のエコノミークラスで31日までに8万食の提供を目指す。
ANAは全国の食材を機内食で提供、発信している。同商議所は2月に都内の食品展示会に出展。真田REDアップルのジュースを試飲した機内食開発の担当者が味を気に入ったという。同農協青年部長の大久保昌則さん(39)は「上田のリンゴのブランド価値が上がり、農家がやりがいを感じられるようにしたい」とし、今後もPRに力を入れる考えだ。