安全登山を願う木札を受け取る常念小屋の宿泊客(左)

安全登山を願う木札を受け取る常念小屋の宿泊客(左)

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100周年、にぎわう常念小屋 記念の木札、好評

信濃毎日新聞(2019年8月28日)

 北アルプス常念岳(2857メートル)の鞍部(あんぶ)にある常念小屋が開設から100年を迎え、多くの登山客でにぎわっている。同小屋は節目を記念し、「百周年」「常念坊」と焼き印を入れた安全登山を願う木札を宿泊客に今シーズン限定で配布。「木の香りが良い」「来て良かった」と好評だ。

 常念小屋は先々代の山田利一が1919(大正8)年に築いた。当初は35平方メートルほどの平屋で常念岳北方の鞍部、常念乗越(のっこし)に建てられ、「常念坊乗越小屋」と呼ばれた。

 増改築を繰り返し、現在の建物敷地面積は1400平方メートル。定員は200人。山岳写真家や昆虫研究家として知られる田淵行男(1905〜89年)も頻繁に利用した。92年には結婚前の天皇陛下も宿泊された。

 開設100年を記念し無料配布している木札は縦8・5センチ、横4センチ。同小屋の常連客だった真々部進さん(72)=安曇野市=がナラの木を使い、1万2千枚を制作した。松本市内の神社で祈〓(きとう)を受けている。今年の小屋開けの4月27日から宿泊客に配っており、今シーズン分はありそうだという。

 初めて常念小屋を訪れた京都市の植田英司さん(69)は「雰囲気の良い小屋。木札を持って安全に登山を続けたい」。支配人の山崎直人さん(73)は「今後も皆さんに愛される小屋となるよう精進していきたい」と話している。

(〓は、示ヘンに寿の旧字体)

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