主人公、健二が操る電脳世界のアバターの木端人形

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農民美術×サマーウォーズ 上田観光の新しい目玉に

信濃毎日新聞(2019年9月13日)

 上田市が舞台のアニメ映画「サマーウォーズ」(2009年、細田守監督)のキャラクターを、県農民美術連合会の徳武忠造会長(67)=上田市古里=が農民美術の技法を生かした木彫り作品にしている。アニメツーリズムの新しい目玉にしようと、市民有志の「信州上田サマーウォーズ実行委員会」などが依頼した。

 「サマーウォーズ」は公開10周年。農民美術は、芸術家山本鼎(かなえ)(1882〜1946年)が上田で提唱して今年で100周年。徳武さんは昨年秋、同実行委から依頼され、主人公が電脳世界で操るキャラクターを高さ25センチの木端(こっぱ)人形にした。今夏、信州上田観光協会が同実行委に協力する形で、映画の製作会社の承諾も得て、飾り板を発注した。

 数年前に映画を見た徳武さんは「若者たちの心のつながりに感心した」。制作過程では「ファンが違和感を持たないように」と、光を当てた時の見え方にこだわっている。

 飾り板2点は制作中で、完成後は、木端人形とともに観光協会が市内外のPRイベントで活用する。同実行委の池松勇樹委員長(38)=同市中央西=は「新しいアニメツーリズムのモデルケースとなるのではないか」と期待する。

 農民美術は後継者不足や需要低迷が課題。徳武さんは「この作品をきっかけに、農民美術にも興味を持つ若い人が増えるといい」との願いを込めて彫っている。

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