JR冠着駅の改札で「ミィ」の不在を知らせる縫いぐるみ

JR冠着駅の改札で「ミィ」の不在を知らせる縫いぐるみ

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「猫駅長」ミィ、腫瘍治療で留守 筑北のJR冠着駅

信濃毎日新聞(2019年11月30日)

 筑北村坂井にあるJR冠着(かむりき)駅で「猫駅長」として親しまれている雄猫の「ミィ」が、脾臓(ひぞう)に腫瘍が見つかり、治療のため駅を留守にしている。12月5日に手術を控え、今後は体調を見ながら来春ごろの復帰を目指す。ミィを目当てに同駅を訪れる人や村民は、残念がりながらも復帰を願っている。

 ミィは今月上旬ごろからおなかが腫れ、21日ごろから駅職員の大嶋由美子さん(54)の自宅で療養。22日に病院で診察を受けた。現在、ミィの定位置だった改札には代わりに白い猫の縫いぐるみが置かれ、入院中で当面、面会できません―とのメッセージが掲げられている。

 29日に青木村田沢からミィを見に訪れた女性(65)は残念がり、病状を心配しつつ「復帰するのを祈っています。帰ってきたらまた見に来たい」。切符を買いに来た近くの筑北村非常勤職員、宮沢信雄さん(72)は「本物がいないと寂しい。早く復帰し、また冠着駅に大勢の人が訪れてほしい」と願った。

 ミィは2014年12月に駅前のトイレで鳴いていたところを大嶋さんが見つけて以降、駅の事務室にすみ着いている。大嶋さんによるとミィは人懐こく、毎朝通勤、通学で駅を利用する人を改札で見送るのが日課。電車に乗らないなどミィを目当てに駅を訪れた人は、数え始めた15年4月から今年10月までで約6800人に上り、リピーターも多いという。大嶋さんは「ミィの体力が回復したら、また駅で皆さんをお迎えしたい」と話している。

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