宮田村産のブドウで作ったワイン「紫輝」の完成を祝う関係者

宮田村産のブドウで作ったワイン「紫輝」の完成を祝う関係者

長野県 伊那路

宮田産ブドウのワイン完成 「霜で苦労、貴重なワイン」

信濃毎日新聞(2019年12月7日)

 宮田村や村内農家でつくる「中央アルプス『山ぶどうの里』づくり推進会議」が村産ブドウで造るワイン「紫輝(しき)」が今年も完成し、7日から販売が始まる。5日夜に村内で発表会を開いた。

 村内農家10戸でつくる「山葡萄(ぶどう)栽培組合」がブドウを生産。ワインは赤と白の2種類ある。赤ワインは村内の本坊酒造マルス信州蒸溜(じょうりゅう)所で、白ワインは伊那市の「伊那ワイン工房」で醸造している。

 赤ワインには、ヤマブドウと赤ワイン用ブドウを交配した「ヤマソービニオン」というブドウを使用。同蒸溜所の製造担当、安藤佑(たすく)さん(27)は「渋味を抑え、さっぱりした口当たりに仕上げた」。白ワインは「ミュラートルガウ」という品種で造った。同工房社長の村田純さん(58)は「酸味が鋭くなく、あっさりとした料理に合う」と言う。

 発表会には関係者約20人が出席し、2種類を飲み比べた。組合長の小田切忠さん(77)は「今年は春すぎに霜が降りて苦労した。去年に比べて本数が少ない。貴重なワインをぜひ味わってほしい」と話した。

 赤ワインは720ミリリットル瓶で4500本、白ワインは同373本を準備。価格は赤が1988円、白が2100円。村内などの酒販店やスーパーで買える。問い合わせは入田細田酒店(電話0265・85・2105)へ。

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