閉鎖されて訪れる人がまばらな高遠城址公園の入り口付近=4日午前10時32分、伊那市高遠町

閉鎖されて訪れる人がまばらな高遠城址公園の入り口付近=4日午前10時32分、伊那市高遠町

長野県 伊那路 花・紅葉

閉鎖の春 我慢の週末 高遠城址公園

信濃毎日新聞(2020年4月5日)

 伊那市は4日から、新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐため、桜の名所として知られる高遠城址(じょうし)公園を閉鎖した。開花後、初の週末で「公園全体で三分咲き」(市担当者)。閉鎖を知らずに訪れた県外客もいて、公園周辺から見えるピンク色のタカトオコヒガンザクラを眺めていた。

 市は、開花した3月30日から花見の自粛を求めていたが、公園に人が密集することを避けるため閉鎖を決定。全てのゲートと二つの市営駐車場を閉じ、公園周辺を一方通行にして警備員を配置した。民間の二つの駐車場は営業しており、県内外のナンバーの車が確認できた。

 東京都町田市からオートバイで来た佐久間勉さん(71)は「着くまで閉鎖を知らなかった」。除菌スプレーを携え、誰とも会話しないようにした。20年以上毎年来ているといい「盛大に咲く濃いピンク色の花が好きなんだ」。

 伊那市高遠町総合支所によると開花後は例年1日5千人ほどが入園する。担当者は「休日だったが予想よりも来訪者は少なく、大きなトラブルもなかった」。東京で感染者が急増していることに触れ「今後も閉鎖の趣旨をご理解いただき、来年の花見を楽しみに待ってほしい」と改めて自粛を呼び掛けた。

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