戦国武将の明智光秀が活躍した時代に使われた日本刀を展示する特別展「知将!光秀の頃の日本刀と武者絵展」が、坂城町鉄の展示館で開かれている。光秀が主人公のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」が今年、毎週日曜日に放映されるのに合わせて企画。日本刀21点と、漫画家らが「戦国武者」をテーマに描いたアニメ風のイラスト200点余を展示している。
刀の展示で目を引くのは、2014年に死去した俳優の高倉健さんが愛蔵したとされる一振り。越中(現富山県)の名工、則重が鎌倉時代末期に作った刀で、俳優の故月形龍之介(1902〜70年)が高倉さんに贈ったという。
この他、刃が欠けるなど戦国時代の戦闘の激しさを感じさせる刀も。アニメ風のイラストには刀を描いた作品も多く、漫画家やイラストレーターら133人の作品を企画会社を通じて借りた。同館学芸員の時信(ときのぶ)武史さん(43)は「刀を通じて戦国時代に触れてほしい」と話している。
6月7日までで午前9時〜午後5時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。高校生以上500円、中学生以下無料。問い合わせは同館(電話0268・82・1128)へ。