南牧村美術民俗資料館の「天の川」展会場で、作品について語るKONMASAさん。同館ホームページで動画が公開される予定

南牧村美術民俗資料館の「天の川」展会場で、作品について語るKONMASAさん。同館ホームページで動画が公開される予定

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展示作品をHPで公開 佐久地方の美術館など

信濃毎日新聞(2020年4月20日)

 美術館に行けなくても、家のパソコンでじっくり鑑賞して―。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛が広がる中、佐久地方で臨時休館する美術館などが、作品をホームページ(HP)上で公開する取り組みを始めた。施設スタッフや出展者は「画面を通じて楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 佐久市立近代美術館は、8日からの休館で中断した収蔵品展「人物百態―『すがた』と『しぐさ』」の展示作品約70点のうち、作者らの許可を得た絵画4点を公開。小布施町出身の日本画家中島千波さんが人物の「形態」をテーマにした作品などが見られる。

 日本画家米谷清和さんが、公衆電話を使う人を描いた「電話」は、作品の質感や細かい文字が感じられるよう、9枚に分けて拡大表示できるようにした。「ネットでたのしむ収蔵品展」と銘打ち、当初予定の会期末だった5月6日まで鑑賞できる。

 南牧村美術民俗資料館は、現代アーティストKONMASA(コンマサ、本名・近藤雅也)さん(29)=名古屋市=の「天の川」展を18日に始めたばかりだが、21日〜5月6日の休館を決定。展示内容を紹介する動画を同館HPで近く公開する予定だ。

 和紙に針で1ミリに満たないほどの穴を開け、後ろから光を当てることで天の川や月面、夜桜などが浮かび上がる作品35点ほどを出品。コンマサさんは「臨時休館は仕方がない。動画で作品を楽しみ、落ち着いたところで作品を見に来てほしい」と話している。

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