土産品製造販売のマツザワ(高森町)が、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて客を迎えられない観光地から土産品の返品を受け付け、商品の詰め合わせとして販売している。詰め合わせた箱には社員手作りのチラシや観光施設のパンフレットを同封。帰省や旅行を控えた人に、土産品で「ご当地巡り」を楽しんでもらおうとの心遣いだ。
詰め合わせは県内のほか、静岡、富山県、大阪府など14セットを用意。「富士急ハイランド」(山梨県富士吉田市)や「あしかがフラワーパーク」(栃木県足利市)など感染拡大を受けて休園したテーマパークの土産品セットもある。価格は送料込みで千円、1500円、2千円、3千円(税込み)で、4種類ほどの菓子や漬物などが楽しめる。
マツザワによると、昨年10月の台風19号の被災地を応援したいと北信地域のセットを購入したり、県外の親戚に土産品を贈ったりする人もいるという。同社取締役の森本康雄さん(50)は「観光地の人たちは、事態が終息したら足を運んでほしいと願っている。商品を通じそのきっかけをつくりたい」と話した。
商品は通販サイト「ヤフーショッピング」「楽天市場」で扱っている。