交換されたモニュメントの一つ「四ツ車」=新潟市南区

交換されたモニュメントの一つ「四ツ車」=新潟市南区

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幻の大凧「四ツ車」登場 新潟市南区・新モニュメント

新潟日報(2020年5月22日)

 新潟市南区のしろね大凧と歴史の館の敷地に立つ大凧モニュメントの絵柄が今年も交換された。お目見えしたのは、本年度中止が決まった白根大凧合戦で目玉の一つとされていた「四ツ車」。江戸時代の力士「四ツ車大八」にちなんだ絵柄で、近年は地元商店のお菓子などで見かけることはあっても、大空を舞う姿は見られない"幻の大凧"だ。関係者らは「往時をしのび、大凧の歴史の一ページに思いをはせてみては」と話している。

 「四ツ車」は、昔の住所である「四の町」の語呂合わせに由来し、同町内が揚げた凧。「白根市史」の中に1915(大正4)年に揚げられた記述があるほか、同町内で小間物屋を営んでいた店主が記録した「凧レコード」には、少なくとも18~29年までの合戦成績が残る。28年からは半分の大きさである12畳の「中凧」に規模を縮小した。

 凧レコードにある「大凧合戦番付」によると、21年の「関脇」が最高位で、優勝したことはなかったようだ。30年に記録から名前が消え、31年は白根大火で合戦が中止。以降も「四ツ車」の記載はない。

 歴史を調べた南区在住の凧愛好家、遠藤裕己さん(78)は「30軒に満たない規模の町内で揚げていたのは大したもの。途中で凧を小さくした点から、財政面か人数的に厳しい状況になったのでは」とみる。

 今は知る人がほとんどいなくなった大凧。笠井正信館長は「新型ウイルスが落ち着いた際には、ぜひ見に来てほしい」と話した。

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