感染予防の間仕切りがテーブルに設置された山小屋の食堂=15日

感染予防の間仕切りがテーブルに設置された山小屋の食堂=15日

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北ア山小屋に「新たな光景」 新型コロナ感染対策に工夫

信濃毎日新聞(2020年7月17日)

 一部の山小屋が15日に今季の営業を始めた北アルプス南部。新型コロナウイルスの影響で営業自粛を続けてきた山小屋では、感染対策に工夫を重ねる。山岳にも「ウィズコロナ」の新たな光景が広がる一方、登山客は変わらぬ雄大な山並みに魅了された。

 同日が営業初日の山小屋「燕山荘」では、登山客が訪れると透明のフェースシールドを着けたスタッフが「お部屋を案内します」とおもてなし。食堂は入場人数を制限し、テーブルには間仕切りを設置。定期的に窓を開けて換気しており、客は暖かい服装で過ごしていた。

 標高の高い山岳では高山病と新型コロナの区別が困難だ。密集を避けるため宿泊定員を制限する燕山荘では、体調を崩した登山者が過ごす専用の部屋を用意した。「山小屋としても待ちに待った小屋開け」(河地清人支配人)だけに、安心して登山を楽しんでもらえる対策に力を注ぐ。

 16日朝は雲の切れ間から燕岳(2763メートル)が姿を現した。梅雨空が続く7月は山並みを眺望できる機会は少なかっただけに、登山客は「来て良かった」「やっと撮影できる」と喜んでいた。

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