「北沢の大石棒」のパンフレットを手にする桜井さん

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縄文の石神「北沢の大石棒」佐久穂にあり 佐久考古学会がPRパンフ

信濃毎日新聞(2020年8月4日)

 佐久考古学会(小諸市)が、佐久穂町の有形文化財「北沢(きたさわ)の大石棒(だいせきぼう)」のパンフレットを作り、PRを進めている。同会によると、長さが地中部分を含めて約2・2メートル、直径が最大25センチほどある北沢の大石棒は、縄文時代に男性器を模して造られたとされる石棒の中でも、日本最大。県埋蔵文化財センター(長野市)調査第2課長で、同会事務局長の桜井秀雄さん(54)は「佐久は立派なものが幾つも出土している『石棒王国』。もっと石棒に親しんでほしい」と話している。

 パンフレットは三つ折りのA4サイズで両面カラー。700部印刷した。北沢の大石棒を「縄文の石神」と紹介し、発見された経緯や場所などを説明。日本で出土した石棒を、イラストを交えて短い方から長さ順に並べた「石棒背くらべ」というページもある。御代田町の浅間縄文ミュージアムなど佐久地域の文化施設に送り、無料配布している。

 同会は今年で設立50周年を迎えた記念事業として、石棒をテーマにした取り組みを広げている。パンフレットの他にも、佐久地域で出土した石棒のデータベースを作り、無料で公開する事業も進める。

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