軽井沢町教育委員会は29日、同町軽井沢で大規模修繕中の国重要文化財「旧三笠ホテル」の工事現場を町民対象に特別公開する。一部解体された屋根や床材の様子など、旧三笠ホテルでは過去最大規模となる保存修理の過程を見ることができる。
純西洋式木造ホテルの旧三笠ホテルは、1905(明治38)年の建築。軽井沢の歴史を象徴する建造物として観光客が多く訪れていたが、老朽化が進んでいたことから昨年度修繕に着手。工事は早くても2023年度内までは続く予定だ。
現在は作業用の足場や屋根が建物を覆った状態。特別公開ではこの足場などを歩きつつ、建築当時の工法やこれまでの修繕の痕跡、保存修理の方法について解説を受ける。
対象は小学生以上。先着30人限定。無料。11日午前8時半から町生涯学習課の窓口と電話(電話0267・45・8695)で申し込みを受け付ける。
町教委は、今後も修繕の状況を見て特別公開の企画を検討するとしている。