佐久市振興公社が管理運営する同市布施の日帰り温泉施設「布施温泉」は、施設をランニングやサイクリングの拠点として活用してもらう新企画を始めた。新型コロナウイルスの影響で利用者が減る中、若い世代を集め、「密」を避けながら温泉や周辺の自然を楽しんでもらいたいと利用を呼び掛けている。
同温泉の受付で「ランニング・サイクリングステーション」の利用を申し込むと、施設外に自由に出ることができる「再入浴券」と、館内でスポーツドリンクなどが2杯無料になるドリンク券がもらえる。館内のロッカーで着替えて、外でランニングやサイクリングを楽しんだ後、入浴で疲れを癒やしてもらいたいという。
新企画を始めるに当たり、新たにスポーツ自転車の一つ「ロードバイク」を置くスタンドを新設した。周辺を走る2種類の「モデルコース」を記載したチラシも用意。10キロコースは森林や川沿いの風景を楽しみながら温泉近くの道を周回。40キロコースは蓼科山や浅間山を眺めつつ高原野菜畑が広がる長者原地区などを走り、中部横断道佐久南インター付近を回って施設に戻る。
布施温泉の碓氷英之支配人は「美しい景色を見て身近な所にある地域の魅力を再発見してほしい」と話している。
11月末まで。開館時間は午前11時〜午後9時。休館日は水曜日と10月23日、11月13日。11月4〜11日は工事で休館。入浴料は4歳から小学生が250円。中学生以上500円。ランニング・サイクリングステーションの利用料はかからない。問い合わせは布施温泉(電話0267・53・0181)へ。