御代田町の有志が、町の新たな特産品化を目指し「浅間高原山椒味噌(さんしょうみそ)」の製造に取り組んでいる。町内に自生するサンショウから苗を育て、有志が整備した専用の畑で栽培。葉と町内産みそなどを混ぜた商品を数年かけて開発し、今夏インターネット販売にこぎ着けた。有志は「御代田の新たな魅力として山椒味噌を発信したい」と意気込んでいる。
有志10人余でつくる生産団体は「浅間高原山椒味噌プロジェクト」。会長の小井土哲雄さん(65)が8年前に、町内のサンショウを使ったみそを味わったことを機に「葉物野菜などに次ぐ特産になる」と商品化を思い立った。県の地域発元気づくり支援金も活用して徐々に畑を整備し、現在は町内3カ所計約4600平方メートルで栽培。全て手作業で葉と実を収穫している。
商品は山椒味噌のみで、販売初年の今年は約50キロ製造した。サンショウの葉らしい鮮やかな緑色と、さわやかな香り、辛さが特徴。みそは、町内の加工施設「味工房みよた」製造の地元産を使っている。焼き豆腐や田楽、うどんのつけ汁などに使うのがお勧めだという。
実を使ったしょうゆ漬けも製品化を検討中。山椒味噌の生産も増やしたいといい、小井土さんは「今は有志の手弁当だけれど、少しずつでも商売に、特産になるよう努力したい」と話している。
200グラム、送料込みで3千円。販売サイトのアドレスはhttps://sanshomiso.web.fc2.com/