軽井沢町の星野リゾートは15日、地元特産品が並ぶ「おいしい信州応援マルシェ」を温泉施設「星野温泉トンボの湯」横の広場で開いた。新型コロナウイルスの影響で減った観光客が戻りつつある中、これまで同社を支えた「地元への恩返しに」と企画。家族連れらが興味深そうにブースをのぞいて回っていた。
新型コロナの影響で観光客が激減した6月以降、同社は人手不足だった佐久浅間農協へ従業員を派遣。その縁で農協に今回のマルシェを提案したという。
地元の鹿肉を使ったスープや長野市戸隠の伝統野菜「戸隠大根」を使った漬物などを販売する10ブースが出店した。佐久浅間農協は立科町のリンゴを販売。職員が半分に割ったリンゴの果肉に詰まった蜜を見せると来場者は「すごい」と驚いた。
御代田町馬瀬口の主婦伊勢美沙子さん(39)は「信州は本当に特産品が多い。良い物があれば親戚に送ってあげたい」と話していた。マルシェは22日も開く。