大型のパネルや写真もある歴史展示館内

大型のパネルや写真もある歴史展示館内

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豪族仁科氏、大町の足跡 国宝「神明宮」境内に歴史館

信濃毎日新聞(2020年12月24日)

 国宝「仁科神明宮」がある大町市社の地元自治会などが、境内の旧宝物殿を歴史展示館に改装した。昨秋行われた20年に1度の式年遷宮祭を機に一帯を治めた豪族仁科氏や同神社への関心が高まったことを受け、パネルや年表、写真などを制作、展示。年始に合わせて来年1月1~11日に先行公開する。

 展示は、江戸時代の1636年に造られた現本殿などが国宝になった理由や、国内最古の神明造りの構造などを説明。平安から戦国時代に一帯を支配したとされるが不明な点が多い仁科氏について、市教委監修で年表もまとめた。厳粛な遷宮祭の写真も大きく引き伸ばしてつるした。

 自治会や市観光協会などでつくり、遷宮祭に合わせて歴史文化展を開いた仁科の郷イベント実行委員会が、常設展示を望む声を受けて、県の地域発元気づくり支援金を活用して整備した。事務局の横沢俊幸さん(66)は「地域のシンボルである神明宮の歴史的価値を多くの人に理解してもらいたい」と話している。

 先行公開の後、1月12日~3月12日の土日曜、祝日も開館。3月13日からは毎日開館する。入場無料。

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