来年1月15日から利用者を募る上田市のクラインガルテン

来年1月15日から利用者を募る上田市のクラインガルテン

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上田生活お試しの宿泊所 滞在型農園、利用者募集へ

信濃毎日新聞(2020年12月26日)

 上田市は来年1月15日、同市殿城地区岩清水に建設している市内初の滞在型市民農園「信州上田クラインガルテン眺望の郷(さと) 石清水」の利用者の募集を始める。首都圏などから通年で通える人を主な対象に、バンガロー風で畑を備えた簡易宿泊所を9棟整備。農地の保全や住民交流、将来は移住にもつなげ、中山間地を盛り上げていく考えだ。

 宿泊所は一戸建て。間取りはワンルームで、延べ床面積約29平方メートル(うち約8平方メートルがロフト)。台所やトイレ、浴室に加えてまきストーブを備える。畑は約100平方メートル。標高800メートル余から望む市街地、北アルプスの景色が広がり、近くに日本の棚田百選に選ばれている「稲倉の棚田」がある。事業費約2億5千万円。県営中山間総合整備事業で、農地約1万4千平方メートルを造成した。

 1年契約で利用料56万円。3年まで更新できる。農業体験を目的とし、地域交流に積極的な人などが条件。4~10月に毎月3日以上、11~3月は計10日以上滞在し、農作業や宿泊所の管理をする。2世帯まで一緒に利用可。ペットは持ち込めない。

 利用開始を来年4月1日に控え、地元では都市部の住民との交流や移住への期待が高まる。整備事業の地元実行委員会事務局長を務める久保田良和さん(71)は「過疎化や高齢化が進む中、新たな交流で活性化につなげたい。移住につながればうれしい」と話す。

 市農産物マーケティング推進室の担当者は上信越道上田菅平インターに近く、東京から2時間余の好立地をPR。「地方移住への関心の高まりを追い風にアピールしていきたい」としている。募集は2月22日まで。1月22日~2月14日に現地見学会を計7回開く。問い合わせは同室(電話0268・21・0053)へ。

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