小海町のスキー場「小海リエックス・スキーバレー」のレストランは、食品メーカー「桃屋」(東京)の製品を使った新メニューの提供を始めた。桃屋が提供した「キムチの素」や「きざみにんにく」など市販の4商品を料理に生かし、4品を開発。9日から販売を始め、出足は好調という。
スキー場を運営する「シャトレーゼリゾート八ケ岳」(川上村)のレストラン統括料理長中嶋広文さん(46)らが昨年11月、桃屋の担当者と町の紹介で出会ったのがきっかけ。この担当者は、町産白菜を使った商品の販売促進を考えるために同町を訪れていた。中嶋さんらは「桃屋の食材や製造方法へのこだわりに共感」して活用を決めた。
開発した4品は「キムチビビンバ丼」「キムチDe牛肉煮込み」などで、いずれも税込み千円。このうち「にんにく味噌(みそ)のガーリックライス丼」は、桃屋の「野菜においしいにんにくみそ」などと炒めたご飯の上に山賊焼きを乗せた。4品は9~25日の累計でレストランの注文全体の1割ほどを占めたという。
桃屋の担当者は「プロの料理を食べてもらうことで、桃屋の製品を再認識してもらえる。波及効果に期待したい」としている。