新潟市出身の作家坂口安吾(1906~55年)を紹介する企画展が、同市中央区の旧市長公舎「安吾 風の館」で開かれている。初公開となる愛用のスーツをはじめ、執筆に使った万年筆や蔵書などが並ぶ。
ゆかりの品から安吾を紹介する企画「安吾って!?」の第3弾。市が坂口家から寄贈された所蔵品のうち、約70点を集めた。
晩年に安吾が着ていたスーツや、取材に持ち歩いていたボストンバッグ、妻の三千代から贈られた万年筆などの愛用品を展示。来館者に好きな安吾作品を尋ねたアンケートの結果も紹介している。
学芸員の岩田多佳子さんは「自分のイメージしていた安吾とは違う、新しい発見があるのではないか」と話した。
無料。3月21日まで。月、火曜は休館。