電気バスの急速充電用パンタグラフを点検する作業員

電気バスの急速充電用パンタグラフを点検する作業員

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アルペンルート電気バス、来季へ 大町で点検・清掃

信濃毎日新聞(2021年2月6日)

 立山黒部アルペンルートの扇沢(大町市)―黒部ダム(富山県立山町)間を運行する電気バスが、冬季閉鎖の間にメンテナンスをしている。関西電力黒四管理事務所は15台を大町市平の運輸課野口分室に移し、順次点検、清掃をして来季に備える。

 電気バスは、屋根にある超急速充電用パンタグラフが特徴。黒部ダムまで1往復(約12キロ)した後、扇沢駅で10分間で充電し、再び黒部ダムへ向かう。運輸課整備班長の原沢伸和さん(51)によると、冬季は充電器との接触部の部品を取り外し、きれいに清掃する。ドイツ製のため「不明点はメーカー側に問い合わせて作業している」という。

 ほかに「石灰を含むトンネル内の水の跡が白く残る」という車体の洗浄や、座席カバーを外しての内部の清掃なども。1台の点検と清掃に5~7日かかり、15台終えるころには春が近づく。

 同事務所によると、昨シーズンは新型コロナウイルスの影響で乗客が激減したが、1台の定員を20人程度に制限したため電気バスの走行回数はそれほど減らなかった。コロナ収束はまだ見通せないが、阿部宏之庶務課長(52)は「新たな感染防止対策も加え、営業開始を迎えたい」と準備を進めている。

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