北前屋の看板商品「鶏めし弁当」を手にする店主の片桐誠司さん=新潟市東区

北前屋の看板商品「鶏めし弁当」を手にする店主の片桐誠司さん=新潟市東区

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北前船がコンセプト 総菜店で歴史再発見 新潟市・北前屋

新潟日報(2021年2月24日)

 江戸時代から明治時代にかけ、日本海の海運を担った北前船をコンセプトにした新潟市東区の総菜店が人気を呼んでいる。その名も「北前屋」。店内には絵図や古地図などの歴史資料を展示している。店主の片桐誠司さん(37)は「買い物客が新潟の歴史を再発見できる場にしたい」と力を込める。

 片桐さんが東区山木戸4の旧スポーツ用品店を改装して北前屋をオープンしたのは昨年9月。「新潟には観光の目玉がない」との問題意識から北前船に興味を持ち、湊町として栄えた頃まで歴史をたどると、堀や芸妓と共に北前船が浮かんできた。「新潟の歴史を広めるためのアイコンになるのではないか」と出店を決めた。

 江戸時代の新潟湊などが描かれた白山神社の「大船絵馬」のレプリカや、開港前にロシア船などが来航した様子を描いた「新潟湊之真景(みなとのしんけい)」の複製を展示。買い物客が気軽に手に取れるよう、地形の変遷が分かる古地図や、新潟市史などの歴史資料も並べた。

 店内で調理した約50種類の弁当や総菜をテークアウトで販売する。看板商品は鶏のみそ漬け焼きとそぼろが乗った「鶏めし弁当」で、包み紙に「新潟湊之真景」をプリントした。自家養鶏の有精卵の黄身だけを使った「北前ぷりん」も人気だ。北前船で大豆が運ばれたことから、地元産のみそやしょうゆなども販売する。

 開店から5カ月たち、平日は地元住民で、休日は店のコンセプトに興味を引かれた遠方の客らでにぎわうようになった。

 「お客から北前船について聞かれると、つい熱く語りすぎてしまう」と片桐さん。今後は県内の蔵元の酒やみそ、しょうゆなどを集めたイベントを開くことも計画中だ。「新潟の歴史は調べれば調べるほど面白い。店を通じてみなとまち新潟をアピールしていきたい」と笑顔を見せた。

 午前11時~午後7時に営業。月曜定休。025(288)6382。

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