北相木村にある国史跡の栃原岩陰遺跡

北相木村にある国史跡の栃原岩陰遺跡

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縄文の暮らし、触れて感じて 北相木の出土品、レプリカに

信濃毎日新聞(2021年4月3日)

 北相木村教育委員会は、村内にある縄文時代早期の栃原岩陰(とちばらいわかげ)遺跡(国史跡)から出土した遺物のレプリカ(複製品)を作る計画を進めている。村考古博物館に展示して手に取ってもらえるようにする予定で、貴重な遺物を通じて縄文の暮らしぶりを感じてほしいとしている。

 同遺跡では1万1千年前~9千年前を中心に、人骨や動物の骨、骨角器など数多くの出土品が、良い保存状態で見つかっている。同教委は2019年、出土品の形の研究や化学的な分析をした結果などをまとめた調査報告書を刊行。その後も、考古学者らを執筆陣に迎えた紀要を発行したり、研究成果を報告するシンポジウムを開いたりするなど、同遺跡の学術的価値を積極的に発信している。

 レプリカ作りは、樹脂などを積み重ねて立体物を造形する3Dプリンターを使う。同博物館で収蔵している出土品をカメラで撮影し、3Dプリンターでレプリカを作成するのに必要なデータを作る。データは、多くの人にも使ってもらえるようにインターネット上にも公開する計画だ。

 どの出土品のレプリカを作るかは現時点ではまだ決まっていないが、博物館学芸員の藤森英二さん(48)は「普段は触ることができない出土品をレプリカにしたい」と話している。

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