佐久市立近代美術館は、国内外の風景をモチーフにした収蔵品を展示する「アートでトラベル」を開いている。新型コロナで旅行に出にくい中、作品を通じて「旅気分」を味わってもらう趣向で、6月13日まで。
国内、海外、県内と描かれた場所ごとに会場を分け、計77作品を展示。日本画「妙見詣」は、女性が乗った駕籠(かご)を男2人が担ぎ、はるか先にある妙見山へと向かう様子を淡い色づかいで描いた。油彩画「馬と少女(モンゴル)」は正面を見据えた少女が、馬と共に遊牧民の住居「ゲル」の前でたたずむ。
仕事で佐久市を訪れ、立ち寄った会社員依田裕司さん(57)=東京都調布市=は「大作もあり見応えがある。世界各地を回っている気分になりますね」と話していた。
観覧無料。月曜、祝日の翌日は休館。