佐久市は２３日、国内では珍しいエストニア製のグランドピアノのお披露目式を同市のイオンモール佐久平で開いた。ピアノは佐久商工会議所（佐久市）会頭などを務めた会社経営者の樫山孝さん（７８）＝御代田町＝が寄贈。ピアニストの末永匡(ただし)さん＝埼玉県所沢市＝による演奏もあった。

　同国には佐久市の姉妹都市サク市があり、東京五輪では佐久市が同国のホストタウンとして登録されている。樫山さんは交流をより深めてほしい―とピアノを寄贈した。

　末永さんはベートーベンの「エリーゼのために」やエストニアの作曲家の曲など計５曲を披露。美しい音色に足を止める買い物客や、目をつぶって聞き入る人の姿もあった。同市中込の清水朱実さん（４８）は「心が洗われるような音色でした」と喜んでいた。

　ピアノは２４～３０日にイオンモール佐久平で展示し、市民が自由に弾けるようにする。展示期間終了後、市市民創錬センターに置く予定だ。