佐久穂町の八千穂高原にある「トウゴクミツバツツジ」の大きな株が花を付け、見頃を迎えている。白い幹のシラカバ林の中に映える赤紫の花が印象的で、「高原の貴婦人」の愛称で親しまれる。県内外から多くの人が訪れ、静けさの中に咲く花を撮影したり、写生したりしている。
高さ2メートル、幅5メートルほど。毎年5~6月に咲き始め、1週間から10日間ほど花を咲かせる。八千穂高原自然園を管理する上原雄二さん(69)によると、花を撮影しに関西から訪れる観光客もいるという。
写生していた佐久市岩村田の徳田孝子さん(76)は「枝の広がりも花の色も、『貴婦人』を感じさせる品がありますね」と話していた。